今週のブログはゆうきが担当します!
アントン・チェーホフ「かもめ」より第三章
登場人物
アルカージナ・・・女優
トリゴーリン・・・有名作家
トリゴーリンは旅先で若い娘ニーナに恋をしてしまい、彼女のことしか考えられなくなっている。
アルカージナは「あなた無しでは生きられない」とトリゴーリンを繋ぎ止めようとする。
その二人の会話シーンです。
今回も台本に追加の設定を入れてひろさん、ほのかさんとそれぞれ練習を行ったのですが、たまたま女性2人とも複数候補ある追加設定の中から
「アルカージナは既にニーナを殺害している」
という設定でやりたいということになりました。
前半でそれぞれ設定を決めて練習をし、後半で発表です。
残念ながら、時間的にそれぞれ1〜2回ずつくらいしか練習できず、色々固まりきれていないまま発表の時間となりました。
*感想
ひろさんとの設定では最後にトリゴーリンもニーナの後を追って自殺するのですが、ニーナを殺したアルカージナへの憎しみよりもニーナを失った悲しみの方が勝ってしまう理由や正当性があやふやなままとなってしまいました。
「ニーナを殺してやったわ」と血のついたナイフを見せられただけで本当にニーナが死んだと信じるだろうか?
少しでも生きている可能性を信じて探しに行こうとするのではないか?
など、突き詰めると当初の設定から変更すべき点が多々出てきました。
ほのかさんとの設定では最後に自分自身も死のうとするアルカージナをトリゴーリンが止めて、アルカージナの元に残る決心をするという流れだったのですが、そこに辿り着くまでに会話が堂々巡りのようになってしまいストップがかかってしまいました。
こちらも結末に辿り着くまでの一つ一つの言葉や行動の正当性が全然固まりきれていませんでしたね。
短時間の中で作り上げていく難しさを改めて痛感しましたが、これができるようになると俳優として一流になっていけるのだろうなと思います。