今週のブログはゆうきが担当します。
Silent Etude
今週からは新たなカメラアクティングが始まりました。
あらかじめ用意されているシーンを無言で演じるというもので、演じる長さやカメラワークなどを自分で考えて撮影してもらいます。
今回は2つのシーンをやりました。
Scene1
「押し入れの奥を整理していたら、昔の懐かしいおもちゃが出てきた。」
各々自分で考えて演じてみたのですが、実際に映像を見てみると色々な点が見えてきました。
・舞台と違い、寄りの映像だと速い動きをカメラが捕らえられない
・同様に、映像の狭い世界だとちょっとした動きも目立つので、一つ一つの行動の正当化がより重要となる
・下にある物を見ようとすると顔が下を向いてしまい表情が見えない
・より重そうな物や丁寧に扱う物が大事なものだと伝わる
・台本の本当に求めているポイントはどこか
このシーンの場合は「懐かしいおもちゃが出てきた」なので、いかに懐かしさを表情で表せるか
・押し入れからメインの物以外を取り出す時間が長いと観客は飽きてしまうので、それらを取り出すのであればその行動に意味を持たせる必要がある
etc
こんな短いシーンでも考えることが多くて、本当に奥が深いですね。
大変だけどやりがいを感じます。
そしてこれらの点を踏まえて2回目を演じてみたところ、童心に返ったような表情になれており、おもちゃで遊ぶ表情や角度も良くなったと言ってもらえました。
Scene2
「歯医者で順番を待っている。」
今度はメインのシーンではなく、ここが歯医者だと伝わるためのシーンです。
1回目はみんなでエキストラになったつもりで、やりすぎない、でも歯医者に来ているのが伝わるというのを意識して演じました。
これはわりと自然にできていたと思うのですが、エキストラの演技次第でもコメディとして伝わったりシリアスとして伝わったりするのだというのがわかりました。
そして2回目は1人ずつ主役をやって、他の人はエキストラとして演じました。
主役は表情や動きでどんな人なのか、なぜ歯医者に来たのかなど、どんなストーリーがあるのかを伝えなければなりません。
また、エキストラはそのストーリーを引き立たせるためのリアクションをしなければなりません。
今回は主役としての表現力はもちろんですが、エキストラの演技力がこれほど重要なのだと気づくことができました。
セリフに頼らなくてもその世界を表現できるのが本物の役者だと思うので、Silent Etudeはとても重要な練習ですね。