2月25日~3月9日にかけて、約二週間のアメリカツアーを振り返ってみたいと思います。人生の中でもかつてないほどの二週間でした。濃密で、成果の大きい旅でした。
まずは2月25日から3月5日までのロサンジェルス編です。
アメリカの西海岸、ロサンジェルスには、中心街のダウンタウンと、そこから少し西のハリウッド、もう少し西に行くとビバリーヒルズがあります。西の海岸まで行くとサンタモニカ、南の海岸まで行くとロングビーチというリゾート地になります。
とにかくロスは広い。そして、雑。旅行者にとっては最初わけがわからなくなる土地です。着いてお金を引き出そうとしたのですが、すぐにタクシーやバスの発着場でした。日本ではほとんど電車での移動ですし、地下鉄を目指したのですが、地下鉄の駅がない。シャトルバスがグリーンラインの駅まで行くということで、乗りましたが、どんどん空港から離れて、降ろされたのは無人駅。ドルを一切持たない状態で途方に暮れました。
幸い近くのローカル飲食店に入ると、ATMがあり、引き出しに成功しました。ぼくは両替の率が圧倒的によいマネパカードというのを使うのですが、まずちゃんとお金を引き出せることを確認できてほっとしました。
そして、グリーンラインに乗ったのですが、とにかく壮絶な光景。貧富の差をまざまざと見せつけられます。乗客のほとんどが頭がおかしくなってる人です。ずっと独り言をいっていたり、虚ろな目をしていたり、歌っていたり、がんがん音楽をかけたり。
同じ人間なのに。貧困で教育を受けないと、あらゆる毒を脳に与えている気がします。タバコ、コーラ、砂糖などの大量摂取。脳は思考を止めませんがおかしくなった脳があちこち行き交うため、音楽で思考の流れを一定化しているのではと思います。多くの黒人が音楽を聴いていました。そして、著しく太っている黒人がたくさんいました。
とにかく移動に時間がかかります。ウーバーやリフトを利用するのが最も便利だということがのちにわかりますが、車社会なので、とても不便。1時間ぐらい余裕をもって出かけても、いつも予定通りには辿り着きませんでした。
ようやく辿り着いた駅はマッカーサーパーク。ここも黒人やメキシコ人など様々な人種がいて、蚤の市っぽくなっており、どうあっても売り物にならないだろ、というものが売られていました。
宿泊したCenter Lake Hotelは、とても広々とした部屋ですが、角っこの部屋でWi-Fiの繋がりが悪く、玄関のドアの前にパソコンを持っていって繋いでいました。非常に不便でした。そして壁が薄い。
機内で眠れなかったので、少しでも睡眠を取りたかったんですが、隣の部屋からずっと死にそうな咳が聞こえてました。朝には大声でコーランを唱えていました。もうげっそり。
初日は通訳をしてくれる元スクール生の長真由さんと打ち合わせ。といっても場所をよく知らず、とりあえずガイドブックに書かれているバスの番号に乗ろうと思うのですが、どっち方向に行くのかわからなかったり、表記が全然親切ではないです。
そしてバスに乗るも、次の停留所のアナウンスが電光掲示板で表示されてほしいのに、止まりますボタンを取ると、そっちのアナウンスが流れて表示されない。だからどこにいるのかわからないわけで。運転手に聞いても、運転手のいっていることはいつもわからない英語です。
前方に座っていたおばさんが、私もそこで降りるので教えてあげるといってくれてよかったです。よくたどり着けたなと思いました。
着いたファーマーズパークはまぁまぁのスポットらしく、ここはすごくお洒落な場所でした。キャーという声が聞こえたんですが、スターでもいたらしいです。ビバリーヒルズからまぁまぁ近い場所です。
長さんとは地中海料理を食べました。ここはぼくのおごりで。10年前にスクールに来て、3年ぐらい通い、舞台にもいくつか出た、長さんは現在サンタモニカの演技学校に通ってビザの取得を目指しています。
帰りのバスでも、ずっとFu*kのつく言葉で会話している二人とか、漫画かドラマの世界のようなキャラクターだらけです。