先日は2023年完成の「Reminiscent」が5 minute short film fetivalにセレクションに選ばれ、現地で上映されました。
関係者が現地に行けなかったので、受賞はなりませんでしたが、アメリカのアトランタで公開されたのは嬉しかったです。
台本は前日に出来上がり、ロケハンもなく、3時間の撮影時間で撮ったものとしては上出来です。
そして、2021年完成の「澪-Mio-」も一つだけ出品しましたが、こちらもセレクションに入りました。
WIAS生を起用しての12分ほどの短編映画です。
こちらは、short-filmzという映画祭で、3/1が受賞者の発表となります。
先んじて、運営サイドの批評が公開されています。
このような批評をもらうことが初なので、大変嬉しいです。
批評のサイトはこちらから
全文をこちらに掲載します。
The narrative unfolds as Mio initially navigates a world of solitude, devoid of companionship. However, as the film progresses, a profound transformation takes place within her character. The catalyst for this metamorphosis is the blossoming friendship between Mio and Kai, an individual characterized by a personality that starkly contrasts Mio’s own. Shinji Betchaku, the director, skillfully captures this evolution, creating a cinematic experience that is both visually compelling and emotionally resonant.
“Mio” is a testament to the artistry of Shinji Betchaku, who adeptly weaves a tale of self-discovery and interpersonal connection. The film’s success is further heightened by the outstanding performance of Ayaka Iwasaki, whose portrayal of Mio adds depth and authenticity to the storyline. As the characters navigate the complexities of young love and inner transformation, Betchaku’s cinematography delicately captures the nuances of their evolving emotions.
The film’s pace, deliberately slow and gentle, allows the audience to immerse themselves in the subtleties of Mio’s journey. It transcends the conventional narrative of romance, offering a poignant exploration of personal growth and the dynamics of relationships. In “Mio,” the audience is invited to witness not just the external shifts in the characters’ lives but also the internal transformations that shape their identities.
Ultimately, “Mio” stands as more than a mere cinematic piece; it is a heartfelt portrayal of the universal themes of friendship, love, and self-discovery, leaving a lasting impression on viewers who resonate with its relatable and moving narrative.
翻訳はこちら
物語は、最初は孤独で仲間がいない世界を彷徨う澪の姿から始まります。しかし、映画が進むにつれ、彼女のキャラクターの中で深い変化が起こります。この変容の触媒となるのは、澪と海の間に芽生える友情です。海は、澪とは対照的な個性を持つ人物です。監督の別役慎司は、この変化を巧みに捉え、視覚的に魅力的で感情的に共鳴する映画体験を作り出しています。
「Mio」は、自己発見と人間関係の物語を巧みに織り交ぜる別役慎司の芸術性の証です。映画の成功は、岩﨑礼華による優れた演技によってさらに高められています。彼女の澪の演技は、ストーリーに深みと本物さを加えています。登場人物たちが若い恋愛と内面の変化の複雑さを彷徨う中で、別役の映像は、彼らの感情の微妙な変化を繊細に捉えています。
映画のペースは、意図的にスローで優しく、観客に澪の旅の微妙なニュアンスに没頭する機会を与えています。それはありがちな恋愛物語を超え、個人の成長や人間関係のダイナミクスを感動的に探求しています。「Mio」では、観客は登場人物の生活の外的な変化だけでなく、彼らのアイデンティティを形作る内的な変容を見るように招かれています。
最終的に、「Mio」は単なる映画作品以上のものです。それは友情、愛、自己発見といった普遍的なテーマを心から描いた作品であり、共感できる感動的な物語に共鳴する観客に後にまで残る印象を残します。
ということで、とても丹念に、素晴らしい批評を掲載していただき、とても嬉しく思います。
この作品は、脚本も監督も撮影も全部やった作品で、カメラの調整や音の調整が精緻に出来たものではないのですが、
そのとき生徒だった礼華の演技もよくて、よい作品に仕上がりました。
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Author: betchaku
https://ameblo.jp/stonewings/ 日本大学芸術学部演劇学科卒。日本大学大学院舞台芸術専攻修了。ロンドン大学ロイヤルホロウェイ校に留学後、世界最前線の俳優訓練を日本においても提供し始める。スタニスラフスキー、シアターゲーム、インプロヴァイゼイションの日本での先駆的指導者。TRAINER LABOでは日本中の講師に具体的な俳優訓練法を提供してきた。劇作家・演出家・俳優・演技講師として活動し、自身の劇団およびアクティングスクールを持つ。劇団ひまわり、東京アニメーションカレッジ専門学校、VANZ ENTERTAINMENTなどの外部講師も歴任してきた。2018年より3年連続でアメリカで演技指導し、ハリウッドとニューヨーク、サンタモニカでアメリカ人プロ俳優や日本人俳優から絶賛される。 演劇を起点とした様々なビジネスを手がけるほか、学校教育に表現教育を普及させるべく、こどもの演劇教育にも力を入れている。