◎On Camera◎Jake
⭐︎内容
1 5Wの大切さ
・演技の組み立て方
・who/when/where/what/why→これが明確であることが芝居では必要!
2 オーディションで勝つ方法
・オーディションでは同じスクリプトでも役者によって芝居が変わる←採用側はここが見たい!
・2、3秒前から空気を作る
・セリフが終わっても芝居を自分からやめない、素に戻らない←戻ったらもったいない!ココこそが最大のアピールチャンス!
・芝居をしていないときでも、オーディション側はあなたを見ている。
・会場に来た時点で、一つクリアしている。そして会場に来たら、今日の出来事、嫌な思い出、心配事、何もかも忘れて、台本に集中すること!
・スクリプトは覚えてくる!これは役者のお仕事であり、責任です。
3 カメラ前演技について
・フレームを常に意識する。フレーム外でやらない、始めない。
・相手との距離感も意識する。相手の顔が見えなくする立ち位置になっていないか?など。
4 演技について
・体とセリフをコネクトさせる!
・身体表現(仕草)の意味を捉える
⭐︎先生について
とても明るく、飄々としていて、チャーミングな先生でした。私たちのためにかなりわかりやすく英語の発音も気をつけて下さっていたと思います。私たちがちゃんと理解できているかを別役さんに確認しながら丁寧に進められていました。
実際に演じてみた後も、今の僕好き!(I like it!)と必ず言われてから、何がどう良かったのかを先に話して、こうしたらもっと良くなるよ!と言う話し方をされ、とても分かり易かったです。
たった半ページのスクリプトとは言え、もらって10分で英語を覚えてやる・・・と言うのは本当に鍛えられました・・・!スクリプトに対する一回見て内容を理解する力が、いやが応にも増したと思います。また動作をコネクトさせないと全くセリフを覚えられないので、日本語ではできなかった発見でしたが今後応用していきたいと思いました。
◎English, Character Key◎Tess
⭐︎内容
1 発音
・日本人はスタッカート気味に喋る。アメリカはswing &sing!
・口は横に横に広げる
・R、W、Th
・喉を閉めない、お腹から声を出す
・お腹以外はなるべく緩ませる(特に顎)
・英語で話しながら、体を動かす→子供が理解できるようにわかりやすく!
2 character keyについて
・台本読解について→A『Hi!』B『Hello.』 (砕けた挨拶に対して、固く返している。!に対してピリオドで返しているのはどうしてか。小さな事も見落とさずに読解していく!)
・まずはペアで事前に5Wを決める。稽古もしてくる。事前準備を稽古場に持ち込まないこと。
・発表して、観客には「何が見えたか?」を話し合う
・見えたもの(5W)を構成しているものはなんなのか、それをより分かりやすくするためにはどうしたら良いか、実際にやってみる。
3 CMについて
・CMには、ターゲット層があり、キャッチーであり、お金を動かす(お客に購買意欲を湧かせる、プロデューサーにギャラを支払わせる)説得力が必要がある。
・体を動かしてできることを、いかに声だけに集約させるか。
・何を持ってして、声だけでその商品の魅力を伝えるか。(声のトーン、強弱、高低、緩急、聞き取りやすさ、お勧めの仕方。)
⭐︎先生について
明るくて、歌が上手くて、魅力的な方でした!
以前よりできるようになったことに非常に反応してくださり「すごいね!!すごく頑張ったね!!!」とたくさん褒めてもらってうれしかったです。
最後のクラスで、私たちが用意してきた芝居に対し、「次はこうしてみて」と2回目は少し演出をつけられたのですが、それがどれも、私たちが用意したcharacterに少し負荷を与えるもので、(例えば、彼女の浮気を疑っている「けど」挨拶するときはハグをする、とか、クラス1の美女と冴えない女の子の関係性なら嫉妬している「けど」どうしても彼女を憎めない、など反対の感情をプラスする)、そうすることによってより人間味が増し、『だって実際の生活ってそういうものじゃない?』とテスが言われてその通りだと思いました。観客としてみていても、ただ怒っている人、ただ嬉しい人、ではなく、「葛藤している人」がそこにいることが芝居の面白みなんだなと改めて実感しました。
最後に「ココで学んだことで、何を東京に持ち帰るの?」と質問されたのも印象的でした。
Englishの時間に「感動したこと、美味しかったもの、怖かったこと」などを話す時間があり、「エモーショナルな出来事は言葉にしやすいし、伝えたい!と言う気持ちも大きくなるから。今朝の朝食を答えるより意外と英語がスラスラ出てきたりする」と言うもの面白かったです。
◎マイズナー◎Vincent
⭐︎内容
1 レペティション
・相手の言葉をよく聞く
・相手の動きをよくみる
・相手から受けた衝撃によって自分の中に起こる感情を見つける、そして口に出す
・自分の中に起こった感情をもう一度口に出しておさらいする
・体は正直。自分でも気づいていない感情を体は勝手にやっている場合がある。それを知る。
・マイズナーはすぐにはわからない。なんだかよくわからなくても、やっていることに意味がある。そしていつか、花が開くように、ああ!こう言うことだったんだ!とわかる日が来る。
2 設定を決める時の負荷の掛け方
・どうやったらもっと今の自分のキャラクターに負荷をかけられるか。(もっと時間がない、もっと重要性がある、もっとのっぴきならない事情に自分を追い込む)
・追い込むのは自分、相手役を追い込まない。相手役に重荷を乗せない。
ものによっては相手役の創造したキャラや行動を相殺してしまう可能性がある。負荷はかけるべきだけど、かける相手は自分。
⭐︎先生について
金言を沢山沢山受け取りました。
役者という仕事を通して、人との関わり方、人としての在り方を考えさせられました。
役者は人を傷つけちゃいけない。役者がジャッジをしない。ジャッジは創造性を殺す。
舞台上は安全な場所ではない、いろんなトラブルが起きる場所だからこそ相手役を信頼して、初めて舞台上は怖くなくなり、何が起こっても安全な場所になることができる。
マイズナーはそのための訓練なのだなと思いました。
◎Japanese class◎Shinji
⭐︎内容
1 スタニスラフスキー
・戯曲読解。氷山の一角の下にある巨大な氷に目を向ける。こっちを大きくする。
・初見の感想は一度きり。唯一主観で読めるチャンス
・ユニット分け、ユニット毎にタイトルをつける
・台本上の疑問(Why)に注目する。役者同士で質問しあってみる。考えが及んでいなかった質問が来ても、咄嗟に答えてみる。
・集中の円
・I do ~ I want ~ で台本の全てをさらってみる。
2 チェーホフ
・感情解放のためにはまずリラクゼーションが大事
・センター。センターによって動いてみる。センターに入っているものを取り替えてみる。
・4つのエレメンタリーで動いてみる
・エクスパンション、コントラクション 自分を大きくする、小さくする。
・PG
⭐︎先生について
マイペースに見えて実はとっっっっっても面倒見の良い優しい先生でした。
私たち4人の1ヶ月に対して責任を持ってくれたことに感謝します。
授業面でも生活面でも、本当に沢山サポートしていただきました!
スタニスラフスキーとチェーホフはどちらも日本語で受けておいてよかったなと思います。
(スタニスラフスキーは特に語力がないとどうにもならないと思いました💦)
チェーホフのワークで私も含め皆の演技が劇的に変わるところを目撃した時は感激しました!
◎observe◎Caroline
⭐︎見学内容
・ウタハーゲンについて
・もっとディープに、もっとユニバーサルに芝居をしてみよう!
・continued to be ambitious!
・芝居をするとき、自分の祖先・文化を取り入れるのはとても有効。
⭐︎先生について
とても褒め上手な先生だと思いました。クラスを見学しているだけでも心が弾みました。感謝・同意・尊敬・感嘆・賞賛の語彙力(ワードの多さ)にびっくりしました!
オーストラリアの学生に対する、尊敬の念と、何か得て帰ってほしい!という情熱にあふれていました。
◎インプロクラス◎Rome
⭐︎内容
1 インプロの重要性
・現場では常にインプロを求められる
・監督が喋り始めたら、絶対に口を閉じる
・アメリカ人は飽きやすいのでタラタラしない。
・テンポ、リズムが何よりも大事
・自分から絶対にやめない癖をつける
・「しまった!」という顔を絶対にしない
2 マインドについて
・常にライカブルでいる
・怖いと思ったらGO!
・天が許してくれるならまた会える
・自分の目標に対して、具体的に想像して準備しておく。
⭐︎先生について
実際にLAで活躍されている方から直接レッスンを受けられて、お話も聞きたのがとても貴重な体験でした。
一体どう言う人がここで成功しているんだろう?どんな思考で生活しているんだろう?と言う謎に迫れました。
話を聞いてみると本当にすごい経験をされていて、勇気とパワーにあふれている方でした。
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出会った先生の全員が、好意的で、明るくて、ポジティブで、とてもとても学びやすい環境でした。
本当に勉強になりました。お芝居に関しての知識もそうですが、外国に行く→英語で芝居をしなくてはいけない、と言う負荷がまたいい方向に私たちを運んでくれたと思います。
やるかやらないか迷っている暇もなく、後回しにすることもできず、『今すぐ!ココで!やるしかない!!』と走り続けた1ヶ月間でした。
初めての留学、今後アメリカで活躍することを検討している人にとって、とても有意義なコースだったと思います。
英語力にあまりに差があるとレッスン事態に齟齬が生じてしまうかもしれませんが、今回はメンバーのバランスもよく、演技経験が全くなくても英語に対する理解力がある←→英語はわからないけどお芝居について先生が言いたい事はなんとなくわかる、なので、お互いにわからなかったところをカバーして助け合えました。
ある程度日本で芝居経験を積んだ人でも(私よりももっともっと上の先輩でも)演技の基礎を英語で学び直すことに関しては非常に役立つと思います。母国語でやらないからこそ見えてくる発見も沢山ありました。
生活面では、とても綺麗なアパートで快適に生活でき、学校の宿題や復習にも集中できました。
自主映画の撮影を玄関前でしていたところ、上に住んでいた住人の方も映像関係の学生さんだったらしく、一緒に撮影のお手伝いをしてくれるなど、日本ではなかなか経験できないようなハートフルな体験もできました。
ロサンゼルスは天候も良く、住んでいる人たちもおおらかで、日本人に好意的で、非常に居心地の良い環境でした。
また来年も開催されるといいです!