皆さんこんにちは、WIASの吉岡です。今回は2/12(水)に受けた、マイケル・チェーホフクラスの授業について投稿します。
今回の授業のテーマは、”Expand and Contraction”です。まずは身体の心の部分(center)を大きくしたり、小さくしたりをイメージ。部屋中を自分のペースで歩きます。次はExpandの時は体を大きく広げ、自分自身が大きくなるのをイメージし、Contractionの時は体を縮こませて、自分自身が小さくなることをイメージします。
このエクササイズで大事なのは、心の部分(center)の時でも体全体を使う時でも、ただ大きくなること小さくなることに集中することです。「こういう風にしてやろう」などの思考はエクササイズの妨げとなってしまいます。
そしてShow Caseにむけて台本を使っての応用となります。各エピソードのUnit毎に、自身が演じる役の心情に沿ってexpand、またはcontractしていき、自然な演技にむけてアプローチしていきます。
実際に応用して気づいたことといえば、生身の人間を演じるにはexpandとcontractの微妙な塩梅による調節も大事だということです。もちろん演じるシーンにもよりますが、人間は複雑に作られているのだということに気づかされました。また”Expand and Contraction”を利用する際に、しっかりとコントロールしなければなりません。役の人物像をつかむには大事なのですが、暴走する場合もあります。
普段の演技の勉強でスタニスラフスキーシステムを学んでいますが、「理論的に突き詰めるスタニスラフスキー」に行き詰ったなら、「感覚で突き詰めるチェーホフ」で解決することをお勧めします。
以上、サンタモニカで様々な経験をしている吉岡でした。