エネルギーがあるとはどういうことか。
スタニスラフスキーの重心とバランスに引き続いて、今回は「エネルギー」について考えました。エネルギーがあるとはどういうことか、ないということはどういうことか、、、
ホワイトボードに向かって、エネルギーとはどういうものかというのを意見を出し合いました。
その話し合いのはじめ「まずはエネルギーという言葉を定義しないと話し合えない」とある方が言いました。定義、、すなわち、「〇〇は××である」という事前の共通理解を求めたわけです。しかし結局のところ、抽象的な言葉に留まり、それくらい単純な言葉ではないことを思い知りました。
この時話し合ったのは、主に「歩く」という動作のみでした。もっと実際に歩いてみて、お互いで観察し合うべきだったなと思います。それぞれのイメージのみで議論してしまったように思います。
20分ほど意見を出し合って、実に様々な要素が浮かびました。
最後に別役さんがまとめてくださったおかげで、なんとなく形が見えてきた気がします。
見えやすい身体の動きの違いとしては、歩く速さ、方向、姿勢、目線などです。
しかし、これらはあくまで比べた時の違いであって、俳優としては心情が伴ってなければなりませんし、身体的にいずれかの事象が達成されてた時に、必ずしもお客さんが「エネルギーを感じる」と思うかというとそうでもない気がします。
その後にある映像をお手本に「歩く」動作をスローモーションで行いました。映像の中の俳優はまるで通常速度で歩いているかのような躍動感で、ひどく感銘を受けました。
スローモーションで歩いてみて、自分の身体に意識を向けることで、俳優の身体と地が強く結びつき、躍動感や凛々しさを表現し得るのだと知りました。
エネルギーと体の結びつきをもっと知りたいです。