今月から新しく入りました、吉岡と申します。よろしくお願いします。今回は12/11,12のレベル1A と1Bの稽古日誌を更新します。
12月11日 1A
今週から新単元「Action 行動」。身体的行動の総まとめです。まずは第1章の行動の連鎖(Organic Actions)。
まず自身の1日を起床~就寝の行動を紙に書きます。殆どの人が起床→トイレ→朝食→身支度→出勤・登校というような、それぞれの場でそれぞれの行動の一連の流れがあるでしょう。休日なら、昼前に起床→遊び・イベントなど平日と違う行動かもしれません。思い出せるだけ書くことが大事です。
そして紙を見て気付くはずです。「変えられる」一連の流れと「変えられない」一連の流れ(「ルーティン」と捉えて構いません)です。平日なら殆どが「変えられない」一連の流れかもしれません。またその流れは1つの目的の為に形成されていると気付きませんか?例えば、「仕事場に向かう」という目的には「起床→身支度→出発→電車でメールチェック」と形成されるでしょう。
行動には 連鎖があり、順序・流れがあります。 単一の行動にも前後の連鎖性があり、短いシーンアクティングにも繋がりを理解する必要があります。
芝居には脚本があり、台詞、ト書には意図が必ずあります。それらを無視しそれらしい演技をするのはよくありません。ただの行動=三流の演技となります。
まず、安易に演技を始めずその行動の前の行動を把握し、その行動から導かれる行動を考えましょう。もし舞台や映像に出演が決まれば、自分の役の一日の生活を書き出してみるのもアリですね。
12月12日 1B
今週のゲームは「トライブ」。このゲームで、チームの一体感を感じます。
ルールは部屋の中を参加者が歩き回るのですが、ただ歩くのではなく「周囲と合わせて」歩きます。意識することで、全体の大きな流れができます。一体感を作り出せたなら、今度はリズムを変えます。早めたり、遅くしたり…。ゲームの目的は「一体感」。注意点は強引に流れを作ろうと歩く速度を変えず、お互いを感じ取るのです。声を出さず、普段では疑っている「直感」を、ここでは信じ連帯感を持つのです。ブルース・リーからの引用ですが、まさしく “Don’t think, feel.” なのです。
次の段階(ポイント制)ではくじ引きで「影のリーダー」を1人決めます。この時点でリーダーは誰か本人以外はわかりません。リーダーは歩きながら気づかれずに1分半でグループのリズムを変えます。その後みんなでリーダーを当てます。当てられなかったリーダーは2pt, 当てた人は1pt。もしこのポイントが多い人は影のリーダー、俳優としての素質があるかもしれません。
今週のインプロのテーマは「山小屋」。今回は5人なのでまず2人・3人ペアの2つに別れ、最後は5人全員で行いました。時間は8〜10分。長そうに感じますが、実際はあっという間です。
即興で大事なのは「展開」。テーマに沿ってお互い演じる人物の目的を軸に仕掛けます。序盤に伏線を張ると効果的。大事なのはパートナーとのキャッチボール。自然なパスを心掛けます。
またグループで大事なのは、「どういう集団か」「演じる人物はどういう性格か」を決めておくこと。多人数でやる上での所謂「キャラ被り」は即興の展開が難しくさせるでしょう。多彩な関係性が大事です。
今回のテーマ「山小屋」でいえば、ホラー映画を観て恐怖の表情・反応の仕方を研究してみたりするのもアリですね。
今週もいろいろな学びがあり、収穫もあったレッスンでした。着実に俳優としてのテクニック(技術)を1Aで、スキル(想像力)を1Bで身に着けたいと思います。