初めまして、WIAS4期生のありなです。第4週、レベル1クラスのブログを担当します!
レベル1A<スタニスラフスキー>
☆ スタニスラフスキー・システムの分析
先週のスタニスラフスキー・システムの分析では「集中」の要素まで話し合えたので、今週は「想像力」から始まりました。自分たちの演技経験を振り返ってみて、想像力を意識して演技に取り組んでいた人が多かったです。自分の経験したことのないことを想像力で使い、舞台やセットがない場合は想像力で演じる。演技力と想像力は深く関係していて、演技力を上げるためには想像力を豊かにしなければいけないのだと改めて実感しました。
私を含めて「外的形象化」にピンときていない人が多かったので、外的形象化は役作りだということを念のためにここにも書いておきます!
スタニスラフスキー・システムの要素には偏りがなく、バランスが良くて最も信頼出来る俳優訓練方と言われているので、このシステムに網羅する要素について考えて、話し合うことができてすごく勉強になりました。
スタニスラフスキー・システムの分析が終わり、授業の後半ではスタニスラフスキーのヒストリーについて学びました。「スタニスラフスキー」が芸名だったことに驚きました。本名はアレクセーエフだったんですね!
☆ スタニスラフスキーのヒストリー
1888年にスタニスラフスキーはプーシキンの作品を上演する際に、
⒈ キャラクターの演技と素の演技の違い
⒉ どのように想像力や創造的な石を刺激すれば良いのか
⒊ 演出家の考えをどのように取り入れればいいのかを考えていました。
1のキャラクターの演技と素の演技にはバランスが必要で、別のものになりすぎず、素を出しすぎるのも良くないということでした。実際に、名優は素の味があります。また、俳優はクリエイティブで創造性がなければいけない。これら3つの考えが、スタニスラフスキー・システムの芽生えだったそうです。当時は俳優訓練がほとんどなく、演技が機械的だったので、この時代にこういったことを考えて探求していたスタニスラフスキーは本当に凄いですね。
1890年にザクセン・マイニンゲン一座がロシアで公演され、スタニスラフスキーはこの作品のアンサンブルに衝撃を受け、素晴らしいと思っていたそうです。スタニスラフスキーは、どうすれば
⒈ トータル的な theatre production としての意識
⒉ Life of the human spirit (人間の魂からの人生生活)の意識
を両方うまくいくかを演出家としても俳優としても考えていきました。
スタニスラフスキーは Table Analysis が有効だと思い、
– 「Given Circumstances」(与えられた状況、人物が置かれた状況)
– 「Before Time」「After Time」
– 「Objective」(目的)
をみんなでテーブルを囲んで討論することにしました。そしてカンパニーに一体感やメンバーに責任感が出ました。
1906年にスタニスラフスキーはフィンランドで静養し、system の再考や再形成をしました。
⒈ Actor training – the work on the self(優れた演技にたどり着くためのトレーニング、感情や声)
⒉ Rehearsal training – the work on the role(稽古の時にやること、Table Analysis)
このクラスでやっていることが1の Actor training で、別役さんの舞台に出演することがあれば2の Rehearsal training をやるということになります。
1928年
-「忘れること、捨てること」が大事
-「話し合うだけではなく、動いてみること」
1934年に system が国の公式俳優訓練に指定され、スタニスラフスキーのやり方が受け入れられました。
1935年に the Opera Dramatic Studio を設立し、
– Table Analysis よりもインプロを使う稽古を実践
– 精神、身体、感情を同時に使っていた
そして「Method of Physical Action」を形成した。
1938年にスタニスラフスキーは永眠した。
続いては、
レベル1B<シアターゲーム&インプロヴァイゼイション>です!
☆ ムーブメント「ホップ ステップ ジャンプ」
右足から助走し3歩目でジャンプして、ジャンプをしている時に力を抜く。足が地面に着いたらゆっくりと地面に溶けていく感じで崩れ落ちる。これを一人3回づつして、最後はちゃんとリラックスしているか他のメンバーが確認するために腕や足を持ち上げて揺する。
ムーブメント2
流れるように右腕を上げて左ひざ横にしゃがみながら下げ、お尻を床について横になる。これを繰り返し、反対側もする。
ムーブメント3
地面に両手をつけしゃがみ、力を地面に向けたあと思い切りジャンプ。これを繰り返す。
ムーブメント4
首をだらんと下ろす。下から左右にゆっくりと動かし、回す。そして首を8の字でもゆっくりと動かす。
ムーブメント5
全身シェイク
☆ シアターゲーム「Zip Zap Bop」
皆で円になって、隣じゃない人には「ジップ」、隣の人には「ザップ」、そして跳ね返すときは「ボップ」という様にエネルギーを発信していくゲームです!
☆ インプロ ソロ
「着替え」
一人づつパントマイムで服を着たり脱いだり、着替えをしました。服の形や手触りをイメージして感じ、よりリアルに見せる。普段、私たちの日常でしている8割が無意識なので、意識してパントマイムをやるのがすごく難しかったです!でも、みんながどういう服をイメージしながら着ているのか、自分が見えたものを当てあうのがすごく楽しかったです。