まよです!年内最後のレベル2Bは、グループインプロをやりました。
お題は「クリスマス・イベント」です。
A:クリスマスを楽しみたい。パーティーしたい。
B:興味がない。ホームレスへの炊き出しをするなど、人の役に立つことがしたい。
C:どうせイベントをやるなら、金になることがしたい。
D:年を越すお金がない。なるべくお金を使いたくない。
E:サンタクロースになって、街で子供たちにお菓子を配りたい。
F:浮かれている世の中に腹が立つ。クリスマスイベント中にテロを起こしたい。
Fの役がストーリーを展開していくキーパーソンになります。配役を3回入れ替えてやりました。
【1回目】
初回:近所の公園(郊外)で一緒に太極拳をしている人たちの集まり。練習後、東屋で話し合う。
修正回:商店街のクリスマスイベント。Fは、26歳の引きこもり女性。ブティックを経営している母親が、店を継がせる為、商店街のクリスマスイベントの話し合いにFを連れてきた。話し合いの場には、Fの幼馴染の本屋、Fの同級生の母親で薬屋、Fの母親の不倫相手の電気屋が参加している。電気屋は、薬屋とも関係があった。Fは、リュックを持ち込み、爆弾テロを起こそうとする。
➡ 初回は、設定を詰めていない状態で始めてしまい、Fが何も起こさないまま9分のインプロが終わってしまいました。初回の反省を踏まえて、修正回では場所を変え、各役の設定や人物同士の関係性を練ってからスタート。Fがテロを起こす背景・理由が作られ、ちゃんとドラマが生まれました。
【2回目】
商店街のクリスマスイベント。Fは、十数年前、商店街のあらぬ噂のせいで、電気屋だった父親を自殺に追い込まれた男性。復讐するため、クリスマスイベントの話し合いに参加する。話し合いの場には、商店街会長 兼 老舗和菓子屋店主の妻、最近お洒落なセレクトショップを開店した女性、精肉店の女主人、居酒屋の跡取り娘が参加している。精肉店の女主人と居酒屋の娘はFの父親の事件をよく知っている。Fは、商店街ごと細菌テロを起こそうとする。
➡ Fの復讐心・狂気が伝わり、混乱・恐怖の感情がしっかり生まれたインプロになりました。
【3回目】
初回:劇団のクリスマスイベント。Fは、劇団の男性メンバーに勧誘され入団したものの、売れずに多額の借金をしている。話し合いの場に参加しているのは、全員役者。Fを勧誘した男性、劇団内で結婚した旦那に夜逃げされた女性、芝居にプライドを持つ女性、水商売をしながら役者をしている女性。水商売の女性は、Fの唯一の相談相手で、Fにお金を貸している。
修正回:座長のセクハラ画像がSNSで拡散され、数日後のクリスマス公演が中止に。劇団員は、代わりにクリスマスイベントを企画しようと話し合う。Fは、座長のセクハラ画像を拡散した張本人だが、隠している。他の団員がFに疑いの目を向ける中、唯一の友人がFを庇おうとする。
➡ 初回では、Fと他の劇団員との言い争いは起こったものの、テロを起こすまでに至りませんでした。修正回では、別役先生のテコ入れが入り、物理的なテロではなく、ネット上のテロという設定に。芸能界でのセクハラは当たり前だとFの主張を一蹴する古株と断固拒否の若手の対立構造も生まれました。
《全体を振り返って》
今の自分にとって、チェーホフでやった〈やる or やらない〉の選択肢の前で、自ら〈やる〉を選択できるかどうかがキーだと感じました。1回目でテロを起こすF役をやらせて頂いたのですが、初回はほとんど何もできないまま終わってしまいました。そもそも、事前の打ち合わせの時点で、テロを起こす理由付けができていないことを皆に相談するべきだったのですが、迷っているうちにインプロを始めてしまいました。やるかやらないか迷っているうちに、機会が通り過ぎてしまい、やらないまま終わっていることが、インプロでも普段の生活でも多くあることを感じました。今回は、じゃんけんで自動的に役が決まったのですが、普段は自分から選ばない役でした。自ら果敢に〈やる〉選択をして、機会を掴んでいけるようになりたいと思います。