稽古日誌 (担当:gonta)
アーサーミラー「橋からの眺め」
が終わり、現在取り組んでいる題材は
イプセンの幽霊。
僕は先週、映画祭に参加していた為
欠席していたので前回の授業で抜粋された4ページを6つに分け、それぞれにサブタイトルをつけたという説明を受けて稽古がスタートした。
①オスヴァルの不安
②助け
③父の生きる喜び
④衝撃の事実
⑤レギーネの決意
⑥どうだっていい
今回の稽古では③〜⑥を
アクティブアナリシスを使い稽古を行った。
脚本を暗記するのではなく
キャラクター、脚本を理解して実践を行い、
感じたことをホワイトボードに書き込む。
この繰り返し。
脚本は覚えない。食べるのだ!!!
僕はオスヴァルを演じたのだが
しっくりくる時もあれば、しっくり来ない時もあった。
それは何の違いなのか、、、
その都度、立ち止まって考える。
おそらく、まだ置かれた状況を理解出来ていないのだろう…。
相手役のレギーネの役者やアルヴィング夫人の役者が変わればまた自分も少しずつ発する言葉や感じることが変わる。
面白い。
沢山失敗してもいい場所が稽古場だと自分は考えているので無理に自家発電することをやめて感じること、その場にいること、そこで思ったことと状況に身を委ねて反応することに意識し稽古に励んだ。
そうすると感じることもその都度小さな違いがあり、さまざまなことに気付く。
もしかしたらこうなのか、
いや、違うか、、
今、このように感じた、など
繰り返し実践を行いホワイトボードに書いていく。
終盤、僕が演じたオスヴァルとしては
サブタイトル通り、もうどうだって良くなっていた。
僕が思うにオスヴァルに残された道は死だと思う。
この作品は悲劇だ。
力尽きたのか。それとも自殺をするのか。
どちらかだと自分は思う。
今年度は9月からアクティブアナリシスを学んで実践してきたが、俳優として腑に落ちない時は立ち止まって考える力が以前よりついたと思う。
演出に頼りっぱなしになるのではなく
自らが置かれた状況を深く考え、脚本と役を探究していく中で感じたことを大事に。
与えられた脚本で血の通った人物を生きたい。
まだまだ道のりは長いが
今後とも精進していきたい。