おはようございます、工藤茜です。
のご報告を書きたいと思います。
ワークショップということで。
まずは身体や心を解し、整えるアレキサンダーのムーブメントから。
そして、座学。
今回のテーマは「感情を爆発させる、心の壁を突破する」です。
Task1:感情とは何か
まずはこちらの課題から…
☆感情とは「 」である。
感情は過去のデータに基づいて「 」するものである。
みなさん、感情とは何だと思いますか?
感情は英語で「Emotion」。
「E」と「motion(動き)」に分けることもできます。
では、このEとは何かというと、
「Energy(エネルギー)」です。
つまり、感情とはEnergy+motionと言えるのです。
そして、感情は本来、能動的に起こすものではなく、
記憶のデータに基づいて身体が受動的に「反応」するものなのです。
しかし、この記憶のデータは人生経験に基づいており、
生まれてから今までの間に抑圧され続けると反応することができなくなってしまいます。
例えば、
幼少期に理不尽に怒られる内に感情を出さなくなる。
職業柄、感情表現をできなくなる。
我慢することを強制されるなど。
☆感情とは「エネルギー」である。
感情は過去のデータに基づいて「反応」するものである。
ついで、自分の感情のデータを見るワークに移ります。
代表的な感情20種類を「よくなる感情/ならない感情」に分類していき、
それぞれの感情がどのような時に生じるかを書き出しました。
(※ネタバレにつき削除)
この感情のワークから、個人の傾向が可視化できます。
ポジティブな感情とネガティブな感情のバランスや、
その感情が由来するものは何かなど。
例えば、
ポジティブな感情は個人的に感じることが多いが、
ネガティブな感情は他人から影響を受けることが多い。
或いは、ポジティブな感情は他人から影響を受けることが多いが、
ネガティブな感情は自責の念など、自ら生み出してしまっている傾向がある、など。
昔、みやぞん氏がバラエティ番組のロケで「自分の機嫌は自分でとる」と仰っていて、大事だなと思いました。
私自身はポジティブなエネルギーは自分から探すことができ、
止むを得ず浴びてしまうネガティブなエネルギーは大体、
仕事など逃れられない力関係がある状態で外部の事物から受ける傾向があるのかなと考えました。
Task2:エネルギーの活用
感情は真実であっても、嘘であっても、動きを伴うエネルギーです。
センターに感情を入れて、エネルギーを使って動いてみましょう。
ということで、上記の20の感情から一つずつお題を聞き、
その感情のエネルギーを感じながら自由に動いてみました。
※ZinderのFeeling Cencerに因んで、胸のエネルギーを活用。
その後、お題の感情を5段階で1から順に大きくしていくというワークも行いました。
ここでポイントは
感情の記憶を使わず、正当化はしなくてよいことです。
こういうシーンで感じるからシーンをやってみようではなく、
ただ、エネルギーとして感じるといるものを実施しました。
ネガティブなエネルギーを感じるのはとても疲れると思いました。
また、ポジティブなエネルギーは跳ねるような、弾けるようなものが多い中で
「自由」は他と違って、リラックスしたエネルギーだったのが面白いと感じました。
Task3:アニマルエクササイズ
動物を観察し、動物の真似をしてみましょう。
動物動画を参考に、3種類の動物を選択。
その動物をさらに自分で研究して、動作や修正を真似ます。
パンダ、ハリネズミ、ワニ、カピバラ、ライオン、ミーヤキャット、ラクダ、トラ、アライグマなど。
3回戦で1種類ずつ選択し、真似を実施しました。
それぞれの動物の習性を生かして、双方に関わってもよし。
生息する環境は違ったり、肉食なのか、草食なのか、集団行動する動物なのかなど、
様々な傾向を生かしてそれぞれ他を意識しながら生きている場になりました。

Task4:チャクラ

この第1~7チャクラに順番に集中をします。
足を軽く開いて立ち、リラックス。
第1チャクラに軽く手を当てて、
口から深呼吸をし、「Oo(うー)」と低い声を響かせます。
この呼吸、ハミングをしばらく繰り返します。
チャクラに響かせるような感覚があってもよいです。
第1チャクラが終わったら、第2チャクラの集中に移ります。
(※ネタバレにつき削除)
この時、集中を積み上げていくのではなく。
第1チャクラの集中は一旦全部捨てて、第2チャクラに集中し直します。
これを第7チャクラまで繰り返します。
自分のエネルギーに集中することができ、すっきりした感覚を得られました。
Task5:感情と呼吸のワーク
今度はリラックスした状態で立ち、
自分の呼吸に集中して、
以下6つの台詞・アクションをしてみます。
これはTask2とは違って、
イメージをしても良いです。
(※ネタバレにつき削除)
色んなシーンを想ってみるだけで、
スピードや音色も違い、その台詞で感じられるものが異なりました。
Task6:シーンスタディ
「令嬢ジュリー」
「アーサー・サヴィルの罪と加護」
の中からワンシーンを選び、エネルギーから感情を使っていくワーク。
私は令嬢ジュリーを相手違いの2ペアで実践。
ジャン×ジュリーの会話劇。
ジャンは金持ちに取り入り、富や名声を手にしたくて令嬢ジュリーに言い寄った。しかし、ジュリーには実際財産はなく、権力もないことが分かり、態度を翻す。関係を持ってしまっていたことからジュリーはジャンに対して、ジュリーが堰を切る…。
いつものようにやってみて
台詞に追われずに、相手に集中することと
フィードバッグをもらいつつ、研究。
そして、
Task5の感情と呼吸のワークから一つ選んでお互いに数回掛け合ってからまた実践。
ジャン
「あっちに行け」
「さようなら」
ジュリー
「帰ってきて」
「抱きしめて」
「私のモノ」
これは面白いくらい表現が変わりました。
お互いに目的がはっきりして、コントラストが出て、目的遂行のために相手と関わっているのがわかりました。

まとめ
感情は本来受動的な反応ですが、今回はエネルギーからその反応を引き出す手法に取り組みました。
日頃の生活での抑圧は、WIASに来る前よりは意識的に随分と減らすことができているつもりですが、そういう傾向があると知るだけで、少しずつ違ってくるものだと考えました。
Centerは解放したり、萎縮したり、たくさんの方向にエネルギーを動かして疲れましたが、柔軟体操にはうってつけでした。
そして、今回初めて挑戦したアニマルエクササイズ。自分が実践した中ではハリネズミは本当、ビビリですぐ潜れるの都合の良さが、いいキャラだなと思いました。気の強い私には、ハリネズミみたいな役は来なそうですが。
さらに、チャクラからの感情と呼吸のワークは、オーストラリアの演劇界でよく使われるトレーニング手法だそうです。
口呼吸で、エネルギーに集中する。
シーンスタディーでの使い方は自分で無理矢理頑張らなくてもこれだけで、こんなに変わるものなのか!と学べました。
恋愛モノが大の不得手な私ですが、
相手にどうにかなってもらおうと思って喧嘩をしたことがないんだなと気が付きました。
もう言い訳なんか聞きたくないレベルでブチギレて二度と顔を合わせないようなことはあったような気がしますが。
戯曲でのコントラストの構成要素は相手に影響を与えたいと思う自我が重要だと学びました。
今回開催に向けて、私の友人にも数名声をかけておりました。
声優養成所時代の友人が参加してくれて、また一緒に学べぶことができました。レギュラーできてくれたらいいのになと思いました。
ということで、冬の演技ワークショップ報告は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は、夏!ご希望の課題がある方は別役先生まで〜
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