4日目はサンタモニカの観光。もうだいぶバスの使い方にも慣れ、まずはビバリーヒルズまで行ってみました。
一帯を歩いて見て回るだけですごい時間がかかりました。
貧富の差の富のほうですね。本当に同じ人間の暮らしだとは思えない。胸が締め付けられる思いです。
サンタモニカの海は素晴らしかったです。暑かったのでコートが邪魔だったんですが、夜は冷えるのでしょうがないんです。
そんなにゆっくり海を堪能できませんでしたが、癒やされました。
そのあと長さんと落ち合い、彼女が受けているLos Angeles Performing Arts Centerへ。通称LAPAC。
ここの校長ナタリア・ラザラスさんは、日本のプロダクションに呼ばれ、日本でも演技指導をしたことがあるらしいです。
彼女のマイズナーのクラスを見学しましたが、長さんはほとんど死にかけていました。
もう通訳も厳しいな、という印象で、打ち合わせをする予定だったのですが、打ち合わせもできませんでした。
生徒はインターナショナルで、海外から来て、演技を学び、ビザももらうという流れらしいです。
だから、生徒のレベルも低いし、指導のレベルも低かったです。
ポールとものちに話しましたが、どうやらこういう風に外国籍の人たちを対象にビザが取れるという
名目で開いているスクールがいくつかあるようです。
LAPACはまだ良心的な値段だそうですが、ニューヨーク・フィルム・アカデミーは高くて、質も低いということで悪評が絶えないそうです。
日本人の皆さんは気をつけてください。アメリカに行けば最高峰だと思わないように。
20名のクラスのなかに日本人が長さんも含めて4人もいました。
日本で学ぼうとせず、ロスに行って学ぼうとするんですね~。
みんな女性でした。英語力が羨ましいです。
たまたま長さんの発表も見ることができました。レペティションですね。
一つのシアターゲームのような形のトレーニングとしてはいいのですが、
マイズナーはこれだけではどうにもならないと感じています。
ポールは特にADHDの人向けだと、酷評しています。
Repetitionはナチュラルじゃないですからね。
シアターゲームのように、なにかのスキルにフォーカスを当てて伸ばすという考え方でいいのではと思います。
日本ではボビー中西さんがマイズナーを教えています。
サンタモニカ観光のあと、スタジオに遅れて到着。これもひどいもんでした。バス停にドライバーのいないバスが止まっていて、20分くらい待ってたら、スマホをいじりながら太った黒人のおばさんがやってきて、その人がドライバーでした。走り出しても、クラクション鳴らしまくりで「Stupid(バカ)」とかいってます。道路は渋滞してなかなか進まない。イライラが溜まっているのに、途中でバスを止めて、ドライバーが外に出て行きました。乗客はUnbelievableです。交差点のところで、違うバスが立ち往生していたのですが、なんでこのバスのあんたがそこに首を突っ込むのかわからない。20~30分くらい経って、ようやくドライバーが帰ってきました。バスを降りて違うものに乗ろうにも場所もわからなければ他の交通手段も不明です。もう本当に信じられないことばかり。時間がかかってしょうがありません。
2/27~3/1まではポール単独の回です。この日から元スクール生の工藤杏子さんが出席。
だからこそ早く辿り着きたかったんですが、1時間以上遅れて到着。
彼女はAll Englishの授業でがんばって参加していました。
日本でのワークショップとは比べものにならないぐらいのスピードでポールは喋るのでついていくのが大変だったと思います。
受講者からも拍手をもらい、見劣りしないパフォーマンスをしていました。
アメリカはしっかりやれば認めてくれる社会です。
ぼくは1日目のワークショップで失敗しているので、もう失敗は許されません。
終わった後、ブリトーを食べ(恒例にしていましたね)ました。すごい寒かったです。
帰り、ポールに車でホテルまで送ってもらったんですが、どうするかという話になりました。
通訳に関しては、長さんがもうダメだと思っていました。ただでさえ、病気がひどくなっています。
「こんなに長引くのは初めて」といっていましたが、心的なものが大きかったことでしょう。
Tomofumiに来てもらうか、ニューヨークで通訳を担当する人に来てもらえたりできないか、とまでいわれました。
本当に辛くて苦しい思いでした。
ぼくも、ちゃんとプラン通りにやりたいし、成功できる自信はあるのですが、通訳は別の問題です。
ぼくの心のなかでは、トコトン予習して、単独で自分の英語だけで勝負しようかと腹を決め始めていました。