今日は『若草物語』のワンシーンに取り組みました。フリードリッヒがジョーの小説に対して、否定的な意見を述べ、ジョーが憤慨するシーンです。
ここにチェーホフの「Giving&Receiving」を応用していきます。流れは以下です。
① 普通に読み合わせをする。
② 相手の台詞を繰り返してから、自分の台詞を言う。
③ 相手の台詞をよく聞いて、それを聞いて感じた心の声を言葉にしてから、台詞を言う。
④ 台詞で喋る。
ポイントは「相手の台詞をよく聞くこと」
② では、相手の台詞を繰り返すことで、相手の言葉に対する自分の感情が明確になります。すると、次の自分の台詞にしっかり感情を込めることができます。これを繰り返すことで、最初の読み合わせの時とは比較にならないくらい、感情が増幅していきました。
③ では、心の声を言葉にすることで、キャラクターの背景や相手に対する思いなど、サブテクストが明確になります。これは、演じる人によって違うので、相手役によって全く違うシーンになりました。
今回のワークを通して「普段、いかに相手の台詞を聞いていないかわかった」「何となくで演じていることが多いか気づいた」という声が挙がっていました。